銘柄分析

【銘柄分析】島精機製作所(6222)の強み・弱み

6222島精機製作所 アイキャッチ画像
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「島精機製作所ってどんな会社なの」

「島精機製作所の株って、儲かる成長企業なのかな?」

結論から言うと、島精機製作所の成長性は微妙であり投資価値は乏しいです。
というのも自社の強みを活かしきれていないからです。

テンバガー発掘には、その株、企業の強み(成長要因)・企業の弱み(リスク)の理解が必要です。

当記事では、衣服の生産に必要な横編機を製造・販売する島精機製作所(6222)の企業の強み・弱みを解説します。
この記事を読むことで島精機製作所の強み・弱みを知ることができ、島精機製作所への投資判断ができるようになります。

ぜひ最後までお読みください!

島精機製作所はどんな企業なのか?

島精機製作所がどのような企業か一言でいうと【1本の糸から服を作る】技術を持つ企業です。

4つ事業があり、その中のホールガーメント事業が島精機製作所の主力事業になります。
下記で詳しく説明していきます。

ホールガーメント事業

島精機製作所の主力事業、それは【ホールガーメント事業】になります。

ホールガーメントとは島精機製作所の主力製品である、1本の糸から衣服を編むことができる横編機です。
島精機製作所はホールガーメント横編機の製造・販売を行い、この売上は自社全体の70%を占めています。

従来の衣服は洋服のパーツごとに編み上げ、裁縫するための縫い代ができます。
ホールガーメント横編機は1本の糸から衣服を編めるので布の裁断や裁縫の必要性がなく、縫い代がない衣服を短時間で作れます。

また裁断・裁縫の必要がないということは無駄な糸や布が出なくなり、原材料の無駄がない環境に優しい横編機になります。

手袋靴下編機事業

もともと島精機製作所は手袋編機の開発・製造企業でした。そこで生まれた技術が主力のホールガーメント事業へと発展します。
今でも原点となった手袋・靴下編機は手袋・靴下事業として機器の製造・販売をしてます。手袋編機は医療用やアウトドア用と幅広い用途など高付加価値分野への対応ができます。

デザインシステム関連事業

アパレル業界の物づくりを支援するサブスクリプション型のデザインシステムを販売し、海外市場を中心に販売台数が増加してます。

また2022年より【SIMA Datamall】というサービスを始めました。

島精機製作所2022年3月期統合報告書

SHIMA Datamallは、ファッションアイテムの企画・生産・販売に役立つ各種デジタルデータを検索・閲覧・購入できるオンラインサービスです。
6,000点以上に及ぶデジタルデータの検索・閲覧し、新規コレクションのための情報収集や商品企画ができ、自社の裁断機と連動させることで、商品の企画から生産までを一貫してできるようになりました。

機器の修理点検・紡績事業(その他)

その他の事業として自社の機器のメンテナンスや修理、子会社においては高級カシミヤ糸の紡績事業をしています。

4つの事業、セグメント売上比率

島精機製作所の事業別売上になります。

マネックス証券 銘柄スカウター

グラフの通り、ホールガーメント事業が島精機製作所の売上を占めているのがわかります。

島精機製作所の経営方針とは?

島精機製作所は2021年~2023年度中期経営計画「Ever Onward -限りなき前進」というミッションを掲げ、【変革】と【再生】をキーワードに意識とスピードを変化させ、自社の生まれ変わりを目標にしてます。

島精機製作所2021年-2023年度 中期経営計画

経営目標として売上高を244億円(2020年)  → 540億円(2023年)と約10%程の成長を目指し、具体的な施策を4つ掲げました。

島精機製作所2021年-2023年度 中期経営計画

①ホールガーメント事業の最強化

主力のホールガーメント事業を競合他社との差別化することで、世界市場のシェアを増やす。
そのために製品の機能強化・製造コストダウン・販売促進を行い、競合他社との差別化を目指してます。

②ソリューション事ビジネスモデルへの業態変換

衣服の企画から生産までを最適化・DX化しコストダウンや付加価値が高い商品が生産できる、ファッション業界全体のサプライチェーン改革を目指してます。

自社がファッション業界のサプライチェーンを作ることでの安定した収益を得ようとしています。

③独自性を持った事業の多角化の推進

ホールガーメント事業に依存した状態からの脱却に向け、新規事業の立ち上げる。

④社会の変化に対応した経営基盤の再構築

コロナを見据えた経営体制の見直し。

この4つが中期経営計画の具体的施策です。

ただ残念ながら2023年3月期、原材料高騰と中国メーカーとの競合激化を理由に経営目標値が売上高が当初計画の540億円  → 430億円と下方修正されました。

【銘柄分析】島精機製作所の強みとは?

1本の糸から服を30分で作れる技術

島精機製作所の強みは何と言っても【1本の糸から服を作る】技術を有することです。
その技術は自社のホールガーメント横編機に集約されており、主力製品・主力事業になってます。

1本の糸から服が作れることで、裁断や裁縫をする手間がなくなり原料のロス、生産コストを大きく減らすことができます。
また裁縫がしないため、思い通りのデザイン・シルエットが実現可能となりました。

ユニクロ・エルメス・NASAもこの技術を認められておりホールガーメント横編機が使われてます。

ユニクロにおいては、ユニクロの看板商品である3Dニットの生産体制強化のため、2016年ユニクロと島精機製作所との子会社を設立しました。

“ファーストリテイリング(以下、ファストリ)は、島精機製作所(以下、島精機)と合弁で2016年に立ち上げたイノベーションファクトリーを子会社化する。同時に、ファストリの有明本部近郊に移転し、生産規模を拡大すると発表した。これによって、「ユニクロ(UNIQLO)」の看板商品の1つとなった“3Dニット”の生産体制を強化する。”

WWD:「ユニクロ」が“3Dニット”の生産体制を強化 島精機との合弁会社を子会社化

世界3位のカジュアル衣服を製造販売する企業が認めた技術であり、企業の後ろにユニクロがいてるのは頼もしいですし、ユニクロが認めた技術というのは、大きな強いになります。

【銘柄分析】島精機製作所の弱みとは?

一極集中の生産拠点は、大地震の想定被災地の和歌山

島精機製作所は、生産拠点を一極集中させ開発から製造までの一貫体制を敷くことで効率化やコストダウンを図ってます。
その拠点となっているのが、本社を含め和歌山にあります。

和歌山と言えば、将来的に南海トラフ巨大地震が起こった際の被災地と言われてます。

決算書の事業リスクでは南海トラフ巨大地震の記載は書かれていないものの【生産拠点の一極集中】が事業リスクとして記載されてます。

“生産拠点の一極集中

当社は、製品を本社がある和歌山県で集中的に生産し、開発から製造までの一貫体制を敷くことで効率化やコスト ダウンを図ってまいりました。このため、和歌山県近郊で大規模な地震、風水害等の自然災害や当社工場での火災等 の事故、社内での感染症の拡大が発生した場合、製造ラインの操業が長期間停止する可能性があります。”

2023年3月期 第62期有価証券報告書

生産体制の効率化・強化のためであっても将来南海トラフ巨大地震が起こると言われる中、被災の可能性がある地域に生産拠点があるのはリスクになります。

競合他社との市場シェア争いに苦しんでいる?

中期経営計画では原材料の高騰だけでなく、中国の競合が激化を理由に下方修正されました。
実際に競合他社とのシェア奪い合いに苦渋していると考えられます。

海外の横編機メーカー検索すると【CIXING】という中国企業がでてきました。

サイト内を見る限り、島精機製作所のような糸一本から衣服を作る技術はなさそうで、島精機製作所の持つ技術は突出した技術なのはわかります。

しかしその技術だけれは市場シェア獲得は安易ではないことは確かあようです。

連続赤字・新規事業も不透明で、成長性が乏しい

島精機製作所は中期経営計画は下方修正されただけだなく、4期連続の最終赤字を続けてます。

マネックス証券 銘柄スカウター

中期経営計画では『限りなき前進』とミッションを掲げていますが、赤字が続く状況をみると掲げている『どこが前進している?』と掲げるミッションを疑いたくなります。

さらに中期経営計画に【新規事業立ち上げ】の施策が述べられているが中期経営計画発表後、そのことに関する情報を見つけられませんでした。

というように、掲げているミッション・目標と実績が乖離しているため、島精機製作所へ安心した信頼を寄せるのが難しいです。

【結論】島精機製作所への投資価値は今はない。ただ将来性は不明

今回、島精機製作所を調べて思ったのは『自社の強みを活かしきれていない残念な企業』であり、投資価値をあまり感じないというのが、私個人の感想です。

せっかく世界で戦える【1本の糸から服を作る】技術を持ちながらも活かしきれておらず、とても残念です。

確かにホールガーメント機は競合他社にはない唯一無二の技術です。
だからといって利益がでているわけでなく、赤字が続いている状態。
さらに新事業を立てると言っておきながら、そのような情報は見当たらない。

ホールガーメント機の技術は優れてますが、その事業だけに依存した状態は危険です。

島精機製作所もそのことは認識しているようで、中期経営計画内の新事業早期立ち上げの意図に『横編機事業【偏重】からの脱却』と記載されており、自社がホールガーメント事業に偏っているのを自覚しているのは救いです。

そのためにソリューション事業を始め、事業を広げようとしているのはわかります。

ですが、現在のファッション業界のサプライチェーンがどのようになっているのか、シェアはどうなっているのかわからない状況では、今後の展望が読めず事業に期待を持てません。

ただ島精機製作所が1つの技術に特化しており、おもしろい企業です。

投資計画をみると『中長期の視点で積極的な投資を継続』を方針とし、研究開発や既存事業強化、新事業創出のために積極的に投資を続けると明言しており、今後、成長に向けてのテコ入れ期なのかもしれません。

技術自体はユニクロも認めた技術なので、積極的な投資を続け自社の強みをどう活かすのか数年スパンで気長に見ていこうと思う企業です。

ちなみに私の生まれは和歌山なので、一応、地元愛で島精機製作所の株を保有してます。

ですが、残念ながらおいしいキャッシュフローは産んでくれてません。

今回調べた結果、島精機製作所の成長性は微妙なので一部保有株を売却して、他の優良株に投資したい欲が芽生えました(笑)

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

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